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変形性膝関節症とは

変形性膝関節症 東京顕微鏡歯科衛生士

変形性膝関節症とは、関節軟骨の進行性の変性病変を主体とした骨の変形変化として定義されます。つまり非炎症性で、進行性の可動関節、特に荷重関節を侵す疾患で、病理学的には関節軟骨の変性・摩擦による荒廃と関節縁の骨新生がみられ、磨耗相と増殖相が混在している状態をいいます。

 

~関節軟骨の構造~

関節軟骨は硝子軟骨からなり、弾性に富んでいます。厚さは個体の体重に比例し、膝では一般に2~4mmです。軟骨組織は、軟骨細胞が2%、水分が75%で、残りの主成分はプロテオグリカンとコラーゲン線維からなる基質で構成されています。軟骨細胞はプロテオグリカンとコラーゲン線維を合成・分泌します。コラーゲン線維は関節軟骨の強度、及び弾性に関与しています。プロテオグリカンはコラーゲン線維と結合して水分を豊富に保ち、滑動や衝撃吸収のための弾性能を有しています。軟骨組織には荷重伝達、衝撃吸収、潤滑、栄養供給などの機能があるが、これには基質成分の三次元構造が重要な役割を果たしています。

 

~発生機序~

変形性膝関節症は先行する全身的、遺伝的、あるいは内因性の軟骨の障害に加齢や機械的要因が加わり、コラーゲン線維の断裂や軟骨基質の破壊を生じ、発症します。これまでに変形膝関節症の発生や進展に関するいろいろなリスクファクターについて検討されてきましたが、1年齢、2女性、3肥満、4外傷の既往の4項目についてはほぼ一致しているそうです。

 

~原因と分類~

変形性膝関節症は明らかな原因がなく、加齢に慢性的な機械的刺激が加わって発症する一次性(原発性)と、外傷や半月板切除後、炎症性・代謝異常疾患に伴って生じる二次性(続発性)に分類されます。頻度としては一次性変形性膝関節症が多いです。主な病変部位により、内側型、外側型、膝蓋型、混合型に分類され、一次変形性膝関節症では内側型が多いです。

 

~臨床症状~

一次性変形性膝関節症は50~60歳代で初発し、女性に多くみられます。明らかな原因なしに発症し、初期には歩き始めや立ち上がりなどの動作初期に膝関節内側に疼痛を生じ、しばらく歩くと軽快あるいは消失します。病状が進行するにつれて歩き始めだけでなく、歩行時の疼痛を伴うようになり、歩行距離も徐々に減少していきます。病状の進行とともに炎症を伴い、関節は腫脹し関節液が貯留すると膝蓋跳動が陽性となります。大腿四頭筋は萎縮し、関節可動域が制限されるようになります。

 

~治療~

まず保存的治療が原則です。消炎鎮痛剤、湿布、軟膏などを処方し大腿四頭筋を中心とした下肢の筋力訓練、ハムストリングのストレッチング、温熱・電気治療を行います。肥満がある場合は食事指導を行います。サポーターや足底板、症状に応じてヒアルロン酸ナトリウム製剤の関節注射を行います。保存的治療を行なったにもかかわらず症状が軽快しない場合は観血的治療の適応になります。手術は病状に応じて人工膝関節置換術@聖路加国際病院などが行われます。

 

~変型性膝関節症と鑑別を要する疾患~

1膝蓋腱炎

2タナ障害

3半月損傷

4大腿骨顆部骨壊死

5関節リウマチ