東京顕微鏡専門歯科医院 Advanced Care Denta Office

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東京脳神経内分泌栄養咬合摂食嚥下
口腔リハビリテーション研究会

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生きること

ヒトのからだは約60兆個の細胞からできているといわれています。私たちが生きるために必要なものは、その細胞一つ一つににとっても必要不可欠なものです。

私たちのからだに必要不可欠なもの。それは「水」、「酸素」、「栄養」です。この3つには一つだけ共通していることがあります。それは何だと思いますか。

それは、「全て口から取り込まれる」ことです。

ですので、お口の健康を守る事は大切のなのです。

食べる機能、つまり摂食・嚥下機能は生物として、ヒトの基本的な機能であり、生きるために大切な機能です。「食」は単に栄養摂取の面からだけでなく、楽しみや喜び、そして家族や友人とのコミュニケーションの場所としての意味を持ちます。「食」をサポートすることはヒトをサポートすることです。歯科治療、食べる障害への対応(リハビリテーション)も、歯科衛生士が担う治療、メインテナンスも、その最終的な目的は「口から食べること」にあります。

 

食べる機能、摂食・嚥下機能は生物としてのヒトの基本的な機能であり、生きるために大切な機能です。「食」は単に栄養摂取の面からだけではなく、楽しみや喜び、そして家族や友人とのコミュニケーションの場としての意味を持ちます。

「食」をサポートすることはヒトをサポートすることです。歯科治療のその最終的な目標は「口から食べる」ことにあります。

「口から食べる」ことができない場合には、シリコンチューブを使って鼻から胃や腸に直接栄養を送る「経管栄養」が用いられることがあります。また、「胃瘻」という直接胃に栄養剤を注入する方法、静脈栄養(いわゆる点滴)があります。いずれにしてもヒト本来の栄養摂取プロセスとは異なるため、理想的・生理的な栄養摂取方であるとは言えません。静脈栄養であれば、消化管粘膜の萎縮や針刺入部周囲に起因すると感染いった問題があります。経腸栄養であれば胃や腸といった消化管は使用されるものの、食道や、口腔については使用されません。

口腔に栄養が入らないと口腔内がどうなるかご存知ですか?

ほとんどの場合、口腔粘膜は乾燥し舌苔が多く舌に付着している状態なのです。口から食べるということは口腔周囲の様々な器官、歯や舌、咀嚼筋や唾液腺などを駆使して、初めてできることです。経口以外の栄養手段は仕方がないとはいえ、残念ながらそれらを完全に無視してしまうという栄養摂取方法です。つまり、口腔周囲の様々な器官が全く使われなくなるのです。使われない状態が持続すると、それらの器官は衰え、いわゆる廃用と呼ばれる状態に陥ってしまいます。

また、口腔が使われている場合は口腔周囲の器官が動き、さらに唾液の分泌があるため、自浄作用が働き、ある程度口腔内はきれいになります。しかし口腔周囲器官に動きがない、あるいは少ない場合はその自浄作用が働くなってしまいます。すると、口腔粘膜表面の細菌数増加につながり、その増殖した細菌を誤嚥することにより、誤嚥性肺炎のリスクが大きくなる可能性があります。

たとえ、ごく少量の摂取量であったとしても、口腔周囲器官を使って口から食べることは、口腔を含む消化管にとても大切です。最も理想的な栄養摂取方法である、経口摂取ができるように、適切な摂取・嚥下機能評価と栄養管理の下で、口腔のケアを含む摂取・嚥下リハビリテーションを行い、最後まで経口摂取ができるよう患者さんを診ることは歯科衛生士の重要な役割です。

私たちはみなさんがいつまでも口からご飯が食べられるよう、様々な分野から摂食嚥下機能障害のリハビリテーションに取り組んでおります。

摂食嚥下機能を考える上で最も重要となるのが「脳」です。東京脳神経咬合摂食嚥下口腔リハビリテーション研究会では「脳」から摂食嚥下障害を考えます。

 

がん治療

日本人の死因の第1位ががんであるように、日本人の平均寿命が80歳を越した今日では、がんになるということは避けては通れない道であると言っても過言ではありません。日本人の男性2人に1人、女性では3人に1人ががんにかかるといわれています。

しかし医療が進歩した今、がんは治る病気、もしくはがんになってもそのあと長く生きられる病気になりました。平成28年1月、国立がん研究センターは、全てのがんを合わせた10年相対生存率が58.2%であると発表されています。相対生存率とは、あるがんと診断された場合に、治療でどのくらい生命を救えるかを示す指標です。100%に近いほど治療で生命を救えるがん、0%に近いほど治療で生命を救い難いがんであることを意味しています。つまり、がんになったら治療を受けて亡くなるのではなく、がん患者さんの多くは辛い治療を乗り越え、そのあとも社会復帰しているのです。

 

しかし、生存率は高くなりましたが、今度はがん治療によっておこる副作用の問題が深刻になっています。がん治療中は放射線治療や化学療法の影響で口の中にも様々な副作用が現れます。一般的な抗がん剤治療では患者さんの約4割に、さらに強い抗がん剤治療をうける患者さんでは約8割の方のお口の中に副作用が現れます。口の中の副作用は痛みで患者さんを苦しめるだけでなく、食べることや会話することもできなくなります。

副作用の代表的なものであげられるのが口内炎です。口内炎ができると痛いですよね。その痛みががん治療中続くと食欲はなくなるし、食べれないことで体力が低下しがん治療そのものを続けることが難しくなります。

また、抗がん剤治療中は副作用により免疫力が低下するので感染症にかかりやすくなります。お口の中の感染症といえば、虫歯と歯周病です。普段は症状がなかった虫歯や歯周病が急に腫れたりすることがありますし、口の中の細菌が血管を通り全身に回って病気を起こす原因にもなります。

また、がん治療に使用されるお薬のひとつにビスホスホネート系の薬剤があります。この薬は副作用として顎の骨が壊死してしまう原因になるといわれています。このような副作用が起こる前に、がん治療が始まってからトラブルが起こりにくいお口の中にしておくことが大切です。ですので、がんになると、まず歯科にかかりお口の中の治療をして、お口の中を清潔にしてからがん治療を始めることが推奨されています。しかし、がんになった時、私たちは1番最初に歯科にかかろうとするでしょうか。その時から治療を始めてがん治療中にトラブルのないお口の環境にできるでしょうか。

つまり、若いうちから信頼できる歯科医院があり、定期的にお口の中の状態をみてもらう習慣をつけ、お口の中を清潔にしておくこと大事なんだと知っていることが大切です。

がん治療中は様々な副作用により食べることが困難になることがあります。人は食欲がなくなると元気がなくなり生きがいを失ってしまいます。元気がなくなればがん治療そのものを続けることも難しくなります。

がん治療では口からしっかり食べて体力を維持し、治療を乗り越えることが大切です。