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白内障ってどんな病気?

白内障とは眼の中のレンズの役割をする水晶体が濁ってしまう病気です。

白内障は加齢に伴って発生する場合が最も一般的で、早ければ40歳から発症し、80歳を超えるほとんどの人が何らかの白内障の状態にあります。世界では白内障が原因で約50%が失明しているといわれています。(WHO)

しかし、日本では白内障による失明はほぼ0%(平成29年度)であり、放置しなければ失明しない病気です。

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(緑内障情報サイトより引用)

 

水晶体といわれるレンズが濁ってしまうことにより全体的に霧がかかったような見え方や、濁っているレンズに入った光が乱反射することで眩しく感じたり、光っているものが何重にも見えるような自覚症状が出ます。転倒や骨折などの原因になります。治療法として、薬剤は白内障の発生前か初期に抑制する効果はありますが根本的な症状改善にはつながりません。最終的には手術を必要とします。

 

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卵は生卵の状態では白身が透明ですが、熱を加えると白くなり硬くなります。これは熱というストレスによって白身の中にある細かいタンパク質が異常な状態となって塊となり、光を通さなくなってしまうためです。熱以外にも撹拌することで白くなります。これらの現象は白内障の原因である、水晶体が濁るタンパク質(クリスタリンタンパク)の変性と似ています。

 

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白内障手術の歴史

白内障手術の歴史は古く、紀元前800年頃のインドですでに記録が残っており、日本では1360年前後にインドから中国を経て伝わりました。その手術方法は針で眼球を突き、水晶体を後ろ側(硝子体内)に脱臼させるというものです。1800年以降に角膜を切って水晶体を取り出す「摘出」が行われるようになりました。

 

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1949年、イギリスのリドレー先生が人工水晶体(眼内レンズ)を発明し、アメリカのケルマン先生が「超音波乳化吸引装置」を発明したことにより、白内障の手術に改革が起こりました。現代の白内障の手術は長い歴史の中で、ここ50年で急速に進歩したものです。

 

現代の白内障手術は、濁った水晶体を取り除き人工の水晶体(眼内レンズ)を挿入します。これによって通過しにくかった光が十分に網膜に到達することができます。

 

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手術方法(早ければ10分で終わる場合もある)

1)目薬で麻酔を十分に行う

2)手術は黒目の縁に2,7mmの傷口を作り、そこから機会をいれて水晶体の中身を砕いて吸い出す

3)水晶体を吸い出す時、周りの薄皮を一枚残し、中身だけを吸い出す

4)眼内レンズを傷口から挿入して手術は終了

 

眼内レンズ

現在の眼内レンズは主にアクリル素材でできています。ISO規格で作られ認証を受けています。そのため、感染に強く安全であり、生体適合性はよく数十年持つとされています。

 

レンズの種類

単焦点眼内レンズ(保険適用あり)

焦点が一つの眼内レンズ、焦点があっていない方を見るときはメガネが必要

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多焦点眼内レンズ(保険適用なし)

焦点が二つ以上の眼内レンズ遠くも近くもハッキリ見える

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ご参考までにどうぞ ^^

 

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