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子供の心の発達と大人の病気

子供の心の発達と大人の病気

 

~子供の精神発達~

親と子の2者関係→愛着•信頼関係→自己肯定感→人格形成

 

※「愛着」とは深い言葉、自分の命を投げ出せる、相手がどうであれ大切と思えること

 

自己存在を認められると子供はさらなる人格形成

 

「信頼•安心」とは隠し事がない、ウソがない環境

 

~親が重い病気~

心筋梗塞、脳卒中、事故、自殺、精神疾患、がん。がんは国民の2人に1人がなる疾患です。

 

~親ががんになったとき~

子供の安心が失われるとき

•治療などで容姿が変わる(目に入る情報が強い)

•生活、世話する人が変わる

•習いごとなど今までできたことができなくなる

 

さらに、支援を必要としている存在

•家の外より家庭で過ごす時間が多い子供の場合

•よく気づいたり気を使ったりする子供

•一人っ子、一人親の家庭

 

子供の必要な共通のことは一つ「信頼関係」

 

子供は真実を知らされないと→寂しい、罪悪感、恐怖、不安→自分のせいだと思う→孤立していく、自分のせいで何が悪いことが起きているのだと思う。「ごめんね」ではなく、「ありがとう」と一緒に言う。「ごめんね」は子供が自分を悪い状況にいると思わせてしまう。

 

子供に伝える意味→信頼、自分の家族の一員だと感じる、誤解を最小限に抑える(子供は想像力が豊かなので悪い方に考えてしまう)

 

~コミュニケーションのポイント~

•誠実さ

•言葉に現れない気持ちにも敏感

•タイミング

•発達段階

•聞かれたことに答える

 

~伝えるタイミング~

•診断時

•親と離れるとき

•治療方法が変更、または再発時

•治療を中止したとき

•命にかかわることが強く予想されたとき

※子供は自分に弟や妹が生まれるときも不安を感じる

 

何を伝えるか ~3つのC~

1できれば病名 cancer(子供は病気というと感染症を想像する)

2うつらない not catch

3誰のせいでもない not care

4子供の生活への影響とその対処

※全てではなく充分に。子供が知りたいことを知りたいだけ充分な量と伝える。トラウマにならない伝え方はない、それが正常。

子供からの難しい質問には、その場で答えられなくてもいい。

 

~子供のへの伝え方を左右する因子~

•子育て観

•診断前の家族コミュニケーション

•親自身のがんのイメージ

•親の精神状態

 

~子供の発達段階と反応~

3~6歳 

否認、引きこもり、不安定な愛着、テーマ遊び、おそれ、退行→人形、絵本を使う、誰が世話してくれるのか具体的に伝える

 

7~12歳

成績低下、行動変化、問題行動、代償行動、気分の変動、心身の不調→正しい言葉できちんと説明、学校などの日常生活を維持

 

12歳~

逸脱した行動、自尊心の低下、自己批判、大人びた振る舞い、やり場のない怒り、没頭→状況をできるだけ正直に伝える、子供の意見を聞きつつ決定、友人と過ごしだけ自分の時間を過ごして良いことを伝える、親以外の友人や先生、知人へのサポートをお願いする

 

~思春期の特徴~

•くわしく正しい情報を必要とする

•プライバシーと自立心を尊重されるべき存在

•対応の一貫性

•問題の対処法

•コミュニケーションの場

•行動、感情表出の一貫性のなさ(毎日違って当たり前)

•あふれたエネルギーがある(良い方向へ向かないように)

 

子供には立ち直せる力(レジリエンス、自発的治癒力)がある。

子供には曲げてもパキっと折れない心、柔軟なしなやかさがある。

 

親ががんになったとき、子供をサポートしてくれる情報や様々なプログラムを提供してくれる情報サイト「Hope tree」があります。ご参考までにどうぞ。

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