東京顕微鏡専門歯科医院 Advanced Care Denta Office

健康に生きるための東京全過程顕微鏡歯科総合診療

東京脳神経内分泌栄養咬合摂食嚥下
口腔リハビリテーション研究会

東京顕微鏡専門歯科衛生士YU

最高の医療を提供するために完全予約制

感染制御・プライバシー重視の全個室診療

予約専用回線

03-5638-7438

〒130-0022 東京都墨田区江東橋4-26-9 VORT錦糸町駅前9F

小児の口腔機能発達評価マニュアル

口腔機能発達不全症とは「食べる機能」「話す機能」「呼吸する機能」が十分に発達していないか、正常(定型的)に機能獲得が出来ていない状態で、明らかな摂食機能障害の原因疾患を有さず、 口腔機能の定型発達において個人因子あるいは環境因子に専門的な関与が必要な状態を示します。口腔機能の発達は全身の健康と密接なかかわりがあり、またその発達には個人差があります。そのため多様な支援が必要ですが、従来の歯科保険医療の範囲では支援が困難な状況にある小児は少なくありません。そこで歯科医療の質の均てん化を図り、保健分野や保育所、幼稚園、学校歯科との連携を行いながら支援を必要とするより多くの小児とその家族の健康に寄与するため、マニュアルが作成されました。

 

「口腔機能発達不全症」チェックリスト各項目の意味合い

〜食べる機能〜

1)咀嚼機能

咀嚼機能発達の不全は、摂食機能全般に影響を及ぼし、その結果摂取可能食品の制限、栄養不良等 の全身の問題につながる可能性があります。そのため、口腔機能発達不全における咀嚼機能の重みづけは大きいです。

咀嚼機能については、視診による歯冠崩壊歯(重症う蝕、破折歯)・喪失歯の有無、歯列・咬合の異常 の有無を確認します。また咀嚼時の偏咀嚼の有無、咀嚼回数、咀嚼時の咬筋を触診します。

 

2)嚥下機能

嚥下機能発達の不全は、成人嚥下(成熟嚥下)の発達に影響を及ぼし、舌癖により歯列・咬合の発達、 口唇閉鎖機能発達を抑制する可能性があります。

嚥下機能については、嚥下時の表情筋緊張の有無、舌の突出嚥下(異常嚥下癖)の有無を確認します。

 

3)栄養(体格)

口腔機能発達不全からくる栄養への影響については、咀嚼機能や嚥下機能の不全により必要栄養量が 十分に確保できない「やせ」の状態になる場合、一方で咀嚼せず丸のみ早食いとなり「肥満」の状態と なる場合もあります。

栄養については、極端な身長・体重の異常がないかを確認する。必要に応じて、カウプ指数・ローレ ル指数による評価(やせ、体重が増えない、肥満)、食事の内容調査(摂取栄養の調査)を実施します。

 

4)食行動

食行動の問題は多岐にわたり、個人因子と環境因子とが複雑に絡み合って生じる。成長とともに変化 しうるが、本人はもとより保護者の困りごと、悩み事に直結するため、生活全般に影響を及ぼす。

食べこぼしたり、むせたり、自分で食べようとしなかったり、偏食、食べむら等がないかを確認する。

 

 

〜話す機能〜

5)構音機能

構音機能は、口腔機能の問題のみならず認知機能発達とも密接に関連しています。構音機能の遅れ、問題は家族や友人社会生活におけるコミュニケーションや学校等での学習面にも影響を及ぼし、本人の生活しづらさにもつながります。

口唇閉鎖不全、舌小帯の異常、顎の発育異常、咬合の異常の有無、発音時のパ・タ・カ・ラ・サ行の子音の置き換えや省略、歪みの有無等を確認します。

 

 

〜呼吸する機能〜

6)呼吸の状態

口腔は摂食嚥下機能の経路のみならず、呼吸路として重要な役割を担っています。口呼吸は口腔乾 燥、う蝕、歯周病、口腔周囲筋の低緊張、歯列咬合の不正等、口腔機能発達に影響を及ぼし、また易感染、姿勢の不良、集中力の低下等、全身への影響にもつながります。

正常な鼻呼吸ではなく、鼻性口呼吸、歯性口呼吸、習慣性口呼吸の有無を確認します。

詳しくはこちらをクリック

お問合せはこちら

東京顕微鏡歯科診療専門イリタニオフィス

口腔を通して心と体の健康を一生涯に渡ってお守りします。

03-5638-7438